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最近は近居が人気?近居の割合をご紹介!
「近居とは何か詳しく教えて欲しい。」
このように、近居と聞いてピンとくる人は多くはないでしょう。
今回は近居とは何かについてと近居をしている割合について説明していきます。
□近居とは
近居に関して明確な定義はありません。
国土交通省が2006年に行った調査においては、近居とは住居は異なるものの、日常的な往来ができる範囲に居住することを指しています。
徒歩や自動車、自転車、電車、バスなどの移動手段を使い、およそ1時間以内で行き来できる距離に住むことと認識していいでしょう。
近年、この近居を選択する人が増えています。
最近の調査によると、自分の子どもと同居したいと考えている高齢者は年々減少しているという結果が出ています。
それに対し、近居を選択する高齢者は増加しています。
また、同居よりも近居の方が満足度が高いという調査結果も出ています。
□近居をしている割合
ここからは同居、近居、別居の割合について紹介していきます。
以下は初婚どうしの夫婦の妻または夫の母親との関係を調査した結果です。
1997年は母親と同居しているが31.3%、母親と近居しているが26.7%、母親と別居しているが34.2%となっています。
2002年は母親と同居しているが36.8%、母親と近居しているが25.9%、母親と別居しているが32.2%となっています。
2005年は母親と同居しているが28.1%、母親と近居しているが34.1%、母親と別居しているが30.8%となっています。
2010年は母親と同居しているが21.9%、母親と近居しているが40.2%、母親と別居しているが34.9%となっています。
2015年は母親と同居しているが18.7%、母親と近居しているが42.9%、母親と別居しているが33.2%となっています。
1997年の同居率31.1%に対し、2015年の同居率は18.7%まで減少しています。
一方、近居率は1997年の26.7%に対し、2015年は42.9%まで増加しています。
別居率に大きな変化はありません。
この結果から、近年は同居よりも近居が選択されていることがわかります。
近居により、親世代との距離感を適度に保ちつつ、いざという時は助け合えあったり、イベントの時は一緒に楽しんだりという関係性を構築することが可能になりました。
それぞれの生活を楽しみつつ、家族としてのつながりを大切にしたいと考える人が増えた現代において、近居という選択肢はその望みをかなえられるものだといえます。
□まとめ
今回は近居とは何かについてと近居をしている割合について説明しました。
近居は誰にでもできるというわけではありませんが、現代のニーズにあった、親世代との関係が築けるひとつの方法だといえるでしょう。